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コラム

アメリカで活用される映像広告って?メジャーな広告媒体や成功事例を解説!

Dec 28, 2023
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アメリカにおける映像広告は、広告の規模感・コンテンツの方向性・用いられるプラットフォームなど、日本とは多くの点で違いがあります。
日本の映像広告戦略と比較しながら、アメリカの広告がどのような特徴をもつのか、そしてどのような広告であればビジネスの成功につながるのか学んでいきましょう。

アメリカの広告市場について

アメリカでは、2019年に広告市場の総売上が約2,240億ドル(約24兆円)に達しました。
そのうち約1,105億ドル(約11.8兆円)をデジタル広告が占めています。
これはリニア広告(従来のマスメディア広告)の約976億ドル(約10.4兆円)を上回る額で、デジタル広告がマスメディア広告を追い抜いたことを示しています。

デジタル広告の中でも特にウェブ上の検索広告、映像広告、ソーシャル広告が大部分を占めており、今後も成長が見込まれるでしょう。

日本の広告市場と比較すると、アメリカ全体の広告費は日本の約4倍にもなります。

もちろんアメリカと日本では人口や企業数が異なるため、横並びで比較することはできませんが、アメリカの広告市場の規模感が非常に大きいことは伝わるでしょう。

アメリカの映像広告の特徴

アメリカの映像広告は、配信されるプラットフォームこそ日本と似ているものの、コンテンツの内容においては大きな違いがあります。

日本の広告では、誰もが知る有名タレントを起用して、分かりやすく商品・サービスのメッセージを伝えるコンテンツが主流です。
これは日本人が商品に対して「安心・安全」を求めており、企業側もブランドを信頼してもらおうと努めるからでしょう。

一方でアメリカの広告はビジュアルのインパクトやユニークな表現、社会的なメッセージを前面に出す傾向があります。
アメリカでは広告内での他社比較が許容されている背景もあり、より一層自社の商品・サービスがもつメッセージを強く訴えかける必要があるのかもしれません。


ここからは、アメリカでメジャーな広告媒体と成功事例を紹介していきましょう。
日本と同じプラットフォームを用いた広告でも、コンテンツそのものにアメリカの色があらわれています。

テレビCM

アメリカにおけるテレビCMは、依然として広告業界にとって主要な柱のひとつです。
テレビCMの影響力とリーチの大きさを、アメリカで人気を誇る最大のスポーツイベント・スーパーボウルの例で解説します。

スーパーボウルとは、毎年2月に行われるアメリカンフットボールの決勝大会で、視聴者数は1億1300万人を超えるといわれます。

スーパーボウルの生配信中に流れるテレビCMは、アメリカのテレビCM業界においてもっとも注目される枠でしょう。
そのスーパーボウルのCM枠を買うのにかかる費用は、なんと30秒で9億円!
これだけ高い放映コストにもかかわらず、アメリカ中の企業から募集がかかり、前年9月の段階で95%の枠が埋まるようです。
スーパーボウル放映中のCMは単なる広告を超えて、もはや文化的な現象です。
毎年あらゆる企業が出稿するユニークさに富んだCMと、何千万人もの視聴者にリーチする規模感は、アメリカならではの特徴です。


動画プラットフォームの広告

YouTubeでは、動画の冒頭や合間に映像広告が挿入されます。
YouTube広告は、視聴者が動画コンテンツを楽しむ中で自然に目にすることができ、認知拡大やユーザーとの接触に非常に効果的です。

特にアメリカでは、強制的に視聴を促す広告形式が抵抗なく受け入れられており、多くの企業がYouTubeを利用して製品やサービスを宣伝しています。

成功事例として挙げられるのが、Grouponです。
GrouponはYouTube上での動画広告を通じて、割引クーポンサービスを大々的に宣伝。
家事や育児に疲れた親たちがクーポンを利用し、お得にグルメやレジャーを楽しむ様子を描いたコンテンツを配信しています。
このマーケティング戦略は、ターゲットである子育て世代の関心を引き、Grouponのブランド認知度を大幅に高める結果となりました。

YouTubeに限らず、映画やドラマを提供する動画配信サービスでも広告が挟まれることがあります。

Netflixは映像広告を導入することにより、新たな収益源を開拓しました。
ユーザーは、通常のプランより安価な代わりに広告が流れる「広告付きプラン」を選択できるようになっています。

Netflixにおける広告戦略の特徴は、高品質な自社オリジナルコンテンツを提供しつつ、広告を通じてさらなる価値を生み出している点にあるでしょう。
これにより、Netflixは広告主とユーザーの両方にとって魅力的なプラットフォームになったといえます。

さらにAmazonプライムも、2024年以降に映像広告を導入すると発表しています。
動画配信サービスでの広告は、今後よりメジャーなものとなっていくかもしれません。


SNS広告

・Facebook
Facebookは22.7億人以上のユーザーが利用しているSNSです。

民泊予約サービスのAirbnbは、Facebook上で「Vacation Mom(休暇中の母)」というテーマの動画広告を展開しました。
この動画は、実際にユーザーが自分の母親と旅先で出会った心温まるエピソードを語る内容で、再生回数はなんと240万回超えを記録。

民泊への宿泊は、ホテルに比べて不安を抱くユーザーが多いものです。
しかし動画を用いてレビューすることで不安感を軽減したり、民泊独特のフレンドリーさを伝えたりすることに成功しています。

・Instagram
Instagramでは、毎日5億件のコンテンツと4億件のストーリーズが投稿されています。

アイスクリームメーカーのBen and Jerry’sは、Instagramのフォロワー81万人を超えており、2,000件以上にのぼる投稿のうち半数以上が動画コンテンツです。
コンテンツの内容は、アイスクリームのフレーバーやレシピ紹介から、メーカが実施した社会貢献活動まで多岐にわたります。

新商品「CORE」の発売時には、2種類のフレーバーが半分ずつ入ったアイスクリームの食べ方を紹介し、1,200万回以上の再生回数を記録しました。


・X(旧Twitter)
アメリカのXの効果的な動画広告活用例として、レシピ動画の「Proper Tasty Recipes」が挙げられます。

Proper Tasty Recipesは、わずか7秒で完成する「超高速レシピ動画」を投稿しました。
動画内では、面倒な料理でも簡単かつスピーディに作っているように見せています。
ユーザーの間で「7秒で料理を作る」という切り口が反響を呼び、多くのインプレッションを獲得しました。


・TikTok
TikTokはショート動画をメインとしたプラットフォームです。
アメリカでも多くのユーザーに利用されており、映像広告の出稿も盛んです。

中でもアメリカのプロレス団体・WWE(World Wrestling Entertainment)が実施したハッシュタグ・チャレンジは、TikTokを通じて団体が行ったキャンペーンを効果的に宣伝しました。

キャンペーンでは、ユーザーが#wweannouncercontestのハッシュタグをつけて、レスラーをアナウンスするような動画を投稿。
このコンテストの優勝者は、ラスベガスで開催されるイベント「サマースラム」で試合をアナウンスする機会を得られるのです。

ハッシュタグ・チャレンジは、最初の数日間で800万回以上の再生回数を記録。エンターテイメント性の高いユーザー参加型のコンテンツを提供することで、大きな注目を集めることに成功しました。

アメリカの映像広告市場では、エンターテインメント性と創造性が重視される傾向にあります。
ユーザーに楽しんでもらうための工夫が、最大のマーケティング効果につながった事例といえるでしょう。


・LinkedIn
LinkedInは、アメリカで利用されるビジネス関連のコンテンツに特化したプラットフォームです。
このLinkedInで配信される広告は、特にBtoB企業にとって重要なマーケティングツールとなっています。

例えばクレジットカードで知られる「Visa」は、LinkedInで女性起業家を支援するプログラムの動画広告を展開しました。
動画内では女性起業家が事業立ち上げを決断した経緯について語っており、これがVisaのブランド価値を伝え、視聴者に深い印象を与えました。



OOH広告

アメリカでは屋外広告(OOH広告)、その中でも屋外デジタル広告の規模が非常に大きいです。
屋外デジタル広告は、都市の景観を形成するひとつの要素となっており、視覚的なインパクトでブランドのメッセージを伝えます。

タイムズスクエアのデジタル広告は、アメリカの屋外デジタル広告の中でも、特に象徴的といえるでしょう。

タイムズスクエアに掲載される広告は、巨大なデジタルスクリーンに映し出され、数百万人の観光客や地元住民の目に触れます。
その規模感や明るさ、そしてユニークさは世界でも類を見ないほどで、多くの企業にとって憧れの広告出稿スペースでしょう。

さらにタイムズスクエアに広告を出稿することは、単なる宣伝以上の意味をもちます。
世界を代表する観光地への出稿は、ブランドの地位確立にも繋がり、世界中の人々にその存在をアピールするきっかけとなるでしょう。

タイムズスクエアの広告は、ブランドのメッセージを世界に発信するための重要なプラットフォームなのです。

アメリカの映像広告には日本と異なる色がある!

アメリカの映像広告は、多額の費用がかけられていること、そしてユーザーのリーチ規模が大きいことから、日本と大きく異なり、スケール感でブランドをアピールすることが可能です。

またテレビCM、デジタルメディア、SNS、屋外広告など、幅広いプラットフォームがありますが、そのどれもがユニークでインパクトのある広告であふれています。

アメリカでのマーケティングを考えているのであれば、市場の特性や文化的背景を理解し、効果的なプラットフォームを選ぶことが欠かせないでしょう。

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