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コラム

【化粧品ブランド】日本と海外のプロモーション動画の違いは?成功事例を紹介

Mar 29, 2024
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化粧品業界は、国内市場だけでなく世界中で競争が激化傾向にあります。そのため、海外進出を検討している化粧品会社にとって、効果的なプロモーション戦略が重要となります。
特にプロモーション動画は、会社の商品・サービスの魅力を紹介することで認知度や購買意欲の向上を狙えます。

この記事では、海外プロモーション動画で成功した化粧品ブランドの成功事例を紹介します。
それぞれどのような特徴や違いがあるのかを知り、自社商品やサービスの市場拡大につなげましょう。

海外向けプロモーション動画で成功させる方法

海外進出を成功させるには下記のようなマーケティングが大切です。

・対象国の市場価値を確認する
・現地調査をしてターゲットを確認する
・現地のパートナーを探し連携する
・競合他社を分析する
・分析して改善する

マーケティングとは、企業がお客様に届けたい商品やサービスを的確に届けるためのプラン練りや実行することです。

海外マーケティング活動を効果的に行うことで、企業の海外進出が成功に繋がります。

海外のプロモーション動画で成功した日本の化粧品会社

海外進出に成功した日本の化粧品会社のプロモーション動画を紹介します。

・資生堂
・P&G
・ユニリーバ
・花王
・ミルボン

以上の企業は海外向けのプロモーション動画を作成し、注目を浴びました。

日本版とグローバル版の動画を比較しながら、各企業の動画の特徴を見ていきましょう。


資生堂

資生堂はプロモーション動画を作成し、海外でのブランドイメージを確立しました。

資生堂は早い段階から事業の幅を広げ、現在全世界88の国・地域で共通のプロダクト・イメージ展開に成功しています。

宇多田ヒカルさんが出演するCMは、動画の構成は同じですが、グローバル版では出演する宇多田ヒカルさんのセリフや曲が英語です。

プロモーション動画で流れる、宇多田ヒカルさんの楽曲の「キレイな人(Find Love)」もグローバル版は英語で作成されています。

日本版とグローバル版の動画構成にほとんど変わりがないのは、国・地域が関係なくハイエンドブランドとして認知されている資生堂だからこそと言えるかもしれません。

海外進出を成功させるには、グローバル戦略や多言語のプロモーション動画の作成などが必要です。


P&G SK-II

P&Gは健康品から化粧品を中心に幅広いジャンルで商品展開をし、世界80か国で事業展開するグローバルカンパニーです。

世界展開する中でも中国市場では絶大な人気を得ています。

中国で高い評価を得たSKⅡの動画の特徴は、強烈な表現です。

SKⅡの動画は、中国の言葉で「売れ残り」を意味する「剰女(シェンニュイ)」をテーマに作成されました。

動画で出演する女優は、仕事を完璧にこなすもまだ結婚をしていない設定であり「結婚しないことは親不孝」と考え、苦しむシーンがあります。

人生に苦しんでいる女性が描かれていますが、動画の最後には自分の思いを親に伝えてハッピーエンドに繋がります。

強烈な登場人物の設定や、独立して自由に生きようとする女性の姿を描く動画は、中国人女性に強く印象を残しました。

中国で高い評価を得たP&GによるSKⅡの動画は、メッセージ性を込めた強烈なテーマでした。

日本で支持される動画が海外で支持されるとは限りません。

作成したプロモーション動画が海外で支持されるには、対象国の特徴や趣味嗜好を理解する必要があります。


引用:SK-II Taiwan

一方で、SKⅡのCMは日本だと綾瀬はるかさんのイメージがあると思いますが、日本版だけでなく台湾バージョン・英語バージョン・韓国語バージョンでも綾瀬はるかさんを起用しています。

綾瀬はるかさんは10年以上SKⅡのCMモデルを務めており、ブランド力を高めた女優です。

同じCMモデルを使い、動画の内容は変えず多言語化することで、ブランドのイメージを崩すことなくPRすることができる、というメリットがあります。


ユニリーバ ダヴ(DOVE)

日本版のCMといえば、美しい女性がダヴの効果をありのままに紹介する内容が多い印象です。

特に日本版のダヴのCMは、出演する女性に清潔感を抱くものが多いでしょう。

対してフランス版のCMは、出演者が男性です。

フランス版のCMは、ダヴを使った美しいロングヘアーの男性が「女性用のシャンプーのCM」みたいだと同僚の男性からコメントされる内容です。

ダヴの男性用シャンプーのCMですが、女性が出演する日本のCMとは異なり、ユーモラスに溢れるストーリーになっています。

以上のように、同じ商品であってもCMの雰囲気が異なるのがわかります。

海外のCMは、工夫を凝らしたCMが支持を得ることが多いため、フランス版のダヴのCMはユーモラスな印象を与えるのでしょう。


花王のニベア

花王が公開したニベアのCMはロマンチックな雰囲気が特徴です。

花王は2026年・2027年に本格的にグローバル事業を行うため、計画をしています。

日本版のニベアのCMといえば、楽曲と共に有名タレントが出演し、商品の効果を説明する印象が強いでしょう。

対して海外向けのニベアのCMは、一段とおしゃれな印象です。

海外版のCMは言葉数が少ないため、日本版とは雰囲気が異なります。

ニベアのコンセプトは「誰でも、どこでも、家族みんなで使える」ですが、海外版のCMは「誰にでも買える価格で、高品質の製品を」という開発者の志に焦点を当てています。

ニベアのCMはブランドとしてのイメージを崩さず、地域によって動画の雰囲気を変える工夫をしていることがわかります。


ミルボン

ミルボンが公開したブランドイメージ動画は、オフショット風でおしゃれな印象です。

1960年に設立した株式会社ミルボンは日本だけでなく、東アジアを中心に海外戦略を加速させています。

ミルボンの特徴はヘア化粧品に特化した商品展開です。

通常、日本のCMは商品の紹介を限られた時間の中で行いますが、
ミルボンの海外向けのブランドイメージ動画では、セリフは一切なく黒髪の女性がなめらかに動く様子を表現し、商品の性能の良さをアピールしています。
サロンやモデルが使う様子を俯瞰して見せることで、使用感を視覚的に伝え、商品使用のイメージが湧きやすくしています。

動画内では日本語のセリフが使われていないため、特別な手を加えずそのままブランドイメージ動画として発信している点も重要です。
またセリフを使用しなくても、視覚的に商品使用のイメージが湧いたり理解出来たりものであれば、日本版の動画を海外向けに発信することも可能だということが分かります。



まとめ

今回は、日本の化粧品ブランドの海外向けプロモーション動画を比較し、それぞれどのような特徴や違いがあるのかをご紹介しました。

日本と海外では文化や習慣が違い、受け取り方も変わってきます。
日本では親しみやすさや細部へのこだわりが重視される一方、海外では情報の伝達やエンタメ性が重要視される傾向があります。

しかしブランドによっては、日本版と海外版も動画は変えずテロップで多言語化してブランドアピールをしたり、セリフやナレーションを使用しないことでどの国でも提供できるようにしているブランドもあります。
海外進出をご検討している担当者の方は、こういった特徴や違いを理解してプロモーション動画を進めてみてください。


株式会社Vittoは、国際色豊かなチームによるマーケティングと動画クリエイティブを提供している映像デザイン会社です。
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