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コラム

ヨーロッパから学ぶファッションマーケティング!海外進出のポイントを解説

Jun 19, 2024
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ファッションブランドの海外進出において、日本では今、どんなことが求められるのでしょうか。

着物などの日本的なファッションは、芸術作品としても称賛されており、世界中で高い評価を受けています。

しかし、マーケティング方法においては、近年、いくつかの課題点も存在しています。

本記事では、ファッション業界をリードするヨーロッパに視点を当てて、日本が学ぶべきヨーロッパのファッションブランドマーケティングの要点を紹介します。



ヨーロッパの主なファッションブランドマーケティング

以下では、ヨーロッパでおこなわれている主なファッションマーケティングを紹介します。

日本の課題点としても捉えることができるので、ぜひ参考にしてください。


ブランドのストーリーテリング

ヨーロッパで活躍する多くのファッションブランドは、単に服を作るだけではなく、製品に対するストーリーや、ブランドの背景に重点を置いています。

服は一種の文化やアイデンティティの表現であると考えており、ファッションにも歴史や伝統、芸術、社会的背景などに根ざした要素が反映されています。

ヨーロッパのファッションブランドは「どのような価値観やメッセージを伝えたいのか」という背景を明確にし、ブランドの構築に積極的に取り組んでいるのです。


インフルエンサーマーケティング

インフルエンサーマーケティングは、影響力のある人物を活用してSNS上で製品やブランドを発信することで、製品やブランドの知名度を高め、購買意欲を促進したりするマーケティング手法です。

ヨーロッパでは、このインフルエンサーマーケティングを効果的に活用しており、とくに若い世代を中心に、支持を集める戦略を積極的におこなっています。

SNSは、より多くの顧客に目を向けてもらえるため、ブランドの認知度を高める新たな戦略として主流とされているのです。


サステナビリティへの取り組み

ヨーロッパの人々は、サステナビリティに対する意識が高いとされています。

これは、環境保護や社会的責任に関する規制が進んでいること、そして市民の間でもこれらに関する議論が盛んであることなどが影響しています。

このため、ファッションにおいても、持続可能な素材の使用、または環境に配慮した製法を導入することで、消費者からの支持を得られる傾向があるのです。

環境への配慮は信頼感にもつながるため、再生された素材やオーガニックコットンの採用など、サステナビリティへの取り組みは不可欠な要素といえます。


ヨーロッパから学ぶべき日本のファッションマーケティングの課題

世界的な視点で見た場合、日本のファッションマーケティングはどんな課題があるのでしょうか。

改善すべき点はさまざまですが、主に以下の点に目を向けることで、さらなる発展が期待できるでしょう。


グローバル市場への適応

日本のファッション業界は、主に国内市場に集中している傾向があります。

このため、近隣国や国内のトレンドだけに縛られず、広い視野を持つことが重要です。

たとえば、欧州やアジア、北米などにはそれぞれ異なる嗜好や文化が存在するため、一括りにするのではなく、地域ごとの特徴をリサーチする必要があります。

グローバルな成功を収めるためには、一部のトレンドだけを重視せず、世界的な視野を意識しながら海外需要に敏感になることが重要です。


ブランドの差別化

日本のファッション市場は、多くのブランドが同様の商品やスタイルを展開しているため、競争が激しい傾向があります。

この状況は、消費者にとって選択肢が豊富である利点がありますが、ブランドにとっては顧客の心を掴むことが難しくなる、厳しい現実ともいえるのです。

このため、ブランドごとの差別化や、独自の個性を打ち出すことが強く求められています。

唯一無二の世界観を作り上げることは、根強いファンを生み出す可能性が広がり、競争激化の中で成功を収める鍵ともなります。


デジタルマーケティングの遅れ

デジタルマーケティングは、日本でもその重要性が増していますが、依然として実店舗での販売が重視されている傾向があります。

ソーシャルメディアは、とくに若い世代にとってファッション情報を得る主要な手段です。

IT技術の積極的な活用は、顧客との重要な接点ともなるため、ニーズに合わせた商品づくりやサービスの構築がイメージしやすくなる利点があります。

オンラインストアの重要性が増す中、デジタルマーケティングの導入が遅れることは、競争力の低下につながる恐れもあるのです。


日本発信のブランドがヨーロッパ市場で成功するための鍵

ここからは、日本のファッションブランドがヨーロッパ市場で成功するための要点を見ていきます。

日本の個性を生かしながら、世界で通用する戦略を立てていきましょう。


ブランドの独自性を強調する

日本のブランドが、ファッション大国であるヨーロッパ市場で成功するためには、独自性や独創性を強調し、ブランドが持つ魅力や個性を明確に示すことが重要です。

歴史や背景、ビジョンを明確に伝え、これらのストーリーを通じて顧客への共感を生み出すことで、ブランドへの関心を高めることができます。

また、独自のブランドストーリーは、製品だけでなく、広告やマーケティングコンテンツにも活かすことができます。


日本の文化や伝統を取り入れる

ファッションや小物において、日本独自の文化や伝統を取り入れたデザインを用いることで、ヨーロッパのみならず、海外の顧客の興味を引くことができます。

たとえば、和風のデザインや、伝統的な工芸品などをインスパイアしたアイテムを取り入れることで、魅力度が増し、高い品質で評価される日本の特性を引き立てることができます。

これらの要素を取り入れたファッションアイテムは、エキゾチックで個性的なものとなり、海外の方にとって新鮮で興味深いものとなるでしょう。


品質と信頼性を重視する

ヨーロッパの人々は、製品やサービスの質に非常に高い価値を置いているため、信頼できるブランドからの購買を好む傾向があります。

一時的なものではなく、長期間使用できる高品質な素材を使用した商品の需要が高いため、デザインだけではなく、質にもこだわる必要があるのです。

このほか、安全性や環境への配慮なども重視されているため、これらをアピールすることで消費者に信頼性を与え、ブランドへの興味を高めることができるでしょう。


ヨーロッパの消費者に刺さるプロモーション方法

ヨーロッパの顧客を引き付けるプロモーションには、どのような方法があるのでしょうか。

以下の成功事例に学びながら、ブランドの魅力を世界へ広げていきましょう。


インフルエンサーマーケティング

インフルエンサーの影響力は非常に高く、これらの人物が商品やサービスを紹介することで、大きな注目を集めることができます。

また、ブランドの商品やサービスを実際に使用し、インフルエンサーがその印象や着心地などを視聴者に率直に伝えることで、消費者に安心感を与えることがます。

ヨーロッパの消費者は、信頼できる人物からの情報に強い関心を示し、それに基づいて購買を決定する傾向があるため、インフルエンサーを活用したPR活動は非常に効果的です。


ソーシャルメディアの活用

InstagramやYouTubeなどのソーシャルメディアは、情報収集の場として世界中で広く用いられるため、どの業界においても非常に重要視されています。

これらは、魅力的な写真や動画を通じて、製品やメッセージを国境を越えて世界に向けて発信する力を持ちます。

また、ユーザーがブランドのコンテンツをシェアしたり、コメントを残したりすることで、知名度を拡大させる効果も期待できるのです。


コラボレーション

コラボレーションによる新しいコンセプトやデザインは、消費者の興味を引き立てます。

たとえば、地元のアーティストやデザイナーとの共同事業によって生まれる製品は、独創的で斬新なデザインやユニークなコンセプトを持つことが多くあります。

さらに、限定アイテムを打ち出すことで消費者の関心を引きつけ、両方のブランドの人気や評判を高めることも可能です。

また、これにより生まれる製品は、コレクターズアイテムとしての価値も持ち、ブランドの影響力を強化することができるでしょう。


海外進出におけるマーケティングにおいて、動画PRが効果的

動画は、世界中の視聴者に、ブランドや商品をアピールする手段として非常に効果的です。

その理由のひとつとして、多言語字幕や吹き替えを加えることで、国境を越えたコミュニケーションが可能になる点が挙げられます。

また、動画でのPRは、商品やサービスの特徴を視覚的に伝え、色彩や音、動きを活用することでブランドイメージを強化しやすく、興味を引き立てることができます。

刺激や共感を得た動画は、ソーシャルメディア上で簡単にシェアされ、さまざまなプラットフォームで視聴されることで、大規模なマーケティングコンテンツとなるのです。

ブランドや商品の魅力を伝える動画制作は、海外進出の第一歩となるでしょう。



映像で魅せる日本ファッションのプロモーション方法

前述の通り、日本のファッションブランドが世界中に動画でPRするのは有効的ですが、どのような手法が効果的なのでしょうか。

伝えたいメッセージを明確にし、世界観や雰囲気にこだわった魅力的な映像を発信しましょう。


ストーリーテリング

ヨーロッパの消費者は、製品やブランドができるまでの物語に強い関心を持っています。

このため、ブランドの背景や理念、製造過程などを映像と共に伝えることで、消費者の興味を引き付けることができます。

また、ブランドのコンセプトやテーマを美しい映像や音楽と共に映像化することで、ブランドの世界観や雰囲気を表現でき、視覚的な魅力を伝えることができるのです。

忠実に表現するために「ブランドがどのようなストーリーを持ち、どのようなメッセージをどんな人々に伝えたいのか」などの設定を明確にしましょう。


日本ファッションの魅力を伝える

着物や浴衣などの和柄アイテムを背景に取り入れる、または日本庭園や伝統的な建造物をロケーションに使用することで、日本らしさをより伝えることができます。

また、伝統的な要素とモダンなデザインを融合させた日本独特のファッション文化や、自然発生したストリートスタイルの発信も、注目を集めるひとつの要素です。

実際に、日本のポップカルチャーから派生した原宿系ファッションやロリータファッションは、ユニークで斬新なデザインとして、世界中から興味や関心が寄せられています。

世界中の視聴者に興味を持ってもらうためにも、日本の美意識や伝統文化などの魅力を積極的に発信し、日本独特のファッション文化を強みにすることが効果的です。


クオリティや洗練されたデザインの強調

服をはじめ、日本のモノづくりは、伝統的な製作方法や独自の技術があり、繊細なデザインや縫製が美しいとされています。

また、日本の製品は高品質な素材を使用することでも知られており、シルクや和紙、有機コットンなどは独特の風合いと上質さがあり、高い満足度をもたらしています。

これらの技術や上質な素材を積極的に取り入れ、クオリティの高さを印象付けることができれば、それは最大の強みとなります。

商品の製造過程や使用される素材に関する情報をしっかりと伝えることは、消費者の信頼を得るうえでも重要です。

日本独特のクオリティや洗練されたデザインを商品に取り入れ、発信することは、ヨーロッパのみならず、世界中の視聴者に強い印象を与えることができるでしょう。


まとめ

日本のファッションブランドが海外進出を成功させるためには、ヨーロッパのファッションマーケティングから学ぶべき点が多くあります。独自性を強調したブランドストーリーテリング、インフルエンサーマーケティング、サステナビリティへの取り組みなど、効果的なマーケティング手法を取り入れることで、国際市場でのブランド力を高めることが可能です。

ただし、これには十分なマーケティングテクニックが必要です。ソーシャルメディアの力を最大限に活用し、世界中の人々に魅力的なPRを行うためにも、マーケティングや映像制作を行っている会社へ依頼することも一つの手段としてご検討ください。



株式会社Vittoは、国際色豊かなチームによるマーケティングと動画クリエイティブを提供している映像デザイン会社です。
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さらに、世界各国のパートナー企業から最新のトレンドを収集し、ターゲットに合わせた最適なアプローチを行います。マーケティングからの総合的なサポートを始め、多言語での対応も可能です。

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