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コラム

ニセコのラーメン一杯3,800円に行列!?飲食店がインバンド対策を成功させるポイントとは?

Feb 29, 2024
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2022年の10月に新型コロナウイルスの水際対策が大幅に緩和されて以降、訪日外国人旅行客数は右肩上がりで増加しています。

そんな中で、飲食店にとって重要なのが「インバウンド対策」です。

インバウンドとは?

インバウンドとは、英語で『入ってくる』を意味し、業界用語としては『訪日外国人観光客』を指す言葉です。


インバウンド対策とは?

インバウンド対策とは、訪日外国人観光客をターゲットとしたさまざまな施策や取り組みのことです。

具体的には、日本語や日本文化がわからない外国の方でも、日本の店舗や施設・サービスが利用しやすいように工夫し、機会損失を防いだり快適に利用してもらったりすることを目的としています。

世界有数の「パウダースノー」として人気な北海道のニセコでは、屋台の天ぷらそばが3,500円と東京のそば屋で食べる3倍以上となっています。スキーリゾートの定番であるカツ丼は3,000円、カニラーメンは3,800円。
また、イクラやウニがのった海鮮丼は約2万円と高額になっています。
しかし、外国人観光客にとっては自国より安く日本食が食べられることもあり外国人観光客の行列ができるお店も多いです。

本記事では、年間25万人もの外国人観光客が訪れる人気観光客へと変貌を遂げた、北海道ニセコなどの事例を取り上げながら、インバウンド対策のポイントを詳しく解説します。

多言語化やブランディングなど、自店に合ったインバウンド対策を実行することで、訪日外国人旅行客を味方につけ、売上アップを実現しましょう。


インバウンド対策の重要性と最新動向

インバウンド対策で特に飲食店においては、外国人観光客にスムーズにサービスを提供し、満足度を高めるための取り組みが重要となります。

近年、訪日外国人客の旅行スタイルは変化しており、地方への関心が高まっています。そのため、地方の飲食店にとってもインバウンド対策は必要不可欠なものとなりました。

さらに、コロナ禍の影響で衛生管理や非接触サービスへのニーズが高まりました。これらの対策を取り入れることで、お客様からの信頼獲得にもつながります。

インバウンド対策を成功させるには、最新のトレンドに敏感であることや、柔軟に対応できる体制を整えることが重要です。

今回ご紹介するニセコの成功事例をはじめ、国内外からの観光客を魅了する様々な取り組みを参考にし、自店に合った戦略を立てましょう。



インバウンド集客を成功させる3つの秘訣

訪日外国人旅行客を味方につけ、売上アップを実現するためには、単に外国人観光客向けのサービスを提供するだけでは不十分です。

ここでは、インバウンド集客を成功させる3つの秘訣をご紹介します。

①ターゲットを明確にしてニーズを把握する

一口に外国人観光客といっても、国籍や地域、年齢層、旅行の目的などによってニーズは異なります。

まずは、自店のターゲットとなる外国人観光客を明確にし、彼らのニーズを把握しましょう。ターゲットを明確にすることで、そのニーズに合わせたより効果的なインバウンド対策を実行できます。

ターゲットを明確にするためには、以下のような方法があります。

●過去の顧客データを分析する
●競合店のターゲットを分析する
●旅行会社や観光協会などの情報を参考にする


また、ターゲットが決まったら、彼らがどのようなニーズを持っているのかを把握しましょう。
どのような情報収集をしているのか、どのような体験を求めているのかなどを調査し、ニーズに合わせたサービスを提供することが重要です。


②積極的に情報発信を行い、認知度を高める

外国人観光客は、旅行前にインターネットで情報収集を行います。そのため、WEBサイトやSNSなど、オンラインでの情報発信が非常に重要になります。

多言語対応はもちろん、写真や動画を活用して、魅力的に自店をアピールしましょう。

また、旅行ガイドブックや観光情報サイト、インバウンド向けのメディアなどに掲載するのも効果的です。


③地域と連携して相乗効果を生み出す

単独でインバウンド対策を行うよりも、地域と連携して取り組むことで、相乗効果を生み出すことができます。

例えば、他の飲食店と協力して外国人観光客向けのグルメツアーを企画したり、観光スポットと連携して割引クーポンを発行したりするなどの方法があります。

地域全体で外国人観光客を歓迎する雰囲気を作り出すことで、より多くの外国人観光客を誘致することができるでしょう。




ニセコの成功事例から学ぶ、5つのインバウンド対策

北海道ニセコはインバウンド対策の成功事例としてとても有名です。

ここでは、ニセコの成功事例から学ぶ、5つのインバウンド対策をご紹介します。


対策1. 多言語化したメニューやWEBサイトで安心感を与える

外国人旅行者にとって、言葉の壁は大きな障壁となります。

ニセコでは、英語、中国語、韓国語はもちろんのこと、ロシア語やフランス語など、複数の言語に対応したメニューやWEBサイトを提供しています。
特に、宗教・嗜好・アレルギーなどの理由で食べられないものがある外国人観光客は、自分でメニューの内容が確認できることが安心材料となります。写真などを載せて分かりやすいメニュー表を作ることも大切です。
また、看板の文字も外国語表記のみのお店が多く、外から見ても外国人観光客に分かりやすいようになっています。

このように、メニューやWEBサイトを多言語対応し、外国人観光客が安心して訪れられる環境を整備することが重要になります。


対策2. 外国語対応スタッフでスムーズなコミュニケーションを実現する

ニセコのレストランやホテルでは、英語や中国語はもちろん、韓国語やフランス語など、多言語に対応できるスタッフを多く配置しています。

特に飲食店の場合は、外国人観光客にとって言葉の壁が大きな障壁となります。言葉が通じない状況下では、メニューが理解できなかったり、注文の仕方がわからなかったり、アレルギーや宗教上の食事制限を伝えることも難しいでしょう。

そこで、外国語に対応できるスタッフを配置することで、外国人旅行者も安心して食事を楽しむことができるようになります。


対策3. 思い出に残る日本文化体験サービスを提供する

外国人旅行者の多くは、旅行を通して日本文化を体験したいと考えています。

ニセコでは、スキーやスノーボードなどのアクティビティだけでなく、スノーシューツアーや和菓子作り体験など、日本文化を体験できるサービスを提供しています。

飲食店は、食事を通して日本文化を体験してもらう絶好の機会となります。

例えば、地元産の食材を使用したり、漆器や九谷焼などの伝統的な食器を使ったりすることで、日本文化の奥深さを体感してもらえるでしょう。また、店内に日本的な装飾をすることで、日本らしい雰囲気を演出することができます。天ぷらやラーメンなどをはじめとした、日本を代表する料理を提供するのも良いでしょう。

このように工夫することで、外国人観光客に喜んでもらえるサービスを提供しましょう。


対策4. SNSで最新情報を発信する

ニセコはFacebook、Instagram、X(旧Twitter)などのSNSで積極的に最新情報を発信しています。ニセコの美しい雪景色や雄大な自然は、写真や動画にするとより一層魅力的になり、SNSとの相性も抜群です。

また、”Japan”と”Powder Snow”を組み合わせた「Japow」というハッシュタグがついた投稿は、SNS上で28万件以上も投稿されており、まだニセコを訪れたことがない海外の人々にも効果的にアピールすることができています。

飲食店においても、美味しそうな料理の写真や店内の雰囲気を伝える動画をSNSに投稿することで、外国人観光客の興味を引くことができます。

さらに、地域名や料理名、お店のコンセプトなどを組み合わせたハッシュタグを活用することで、あなたのお店に興味を持つ潜在顧客にもアプローチすることができます。


対策5. キャッシュレス決済でスムーズなお支払いを可能にする

ニセコでは、多くの店舗でクレジットカードやQRコード決済など、様々なキャッシュレス決済に対応しています。そのため、外国人旅行者は現金を持ち歩く必要がなく、スムーズに支払いを済ませることができます。

外国人観光客はキャッシュレス決済を好む傾向にあります。あなたの飲食店でキャッシュレス決済に対応していない場合、せっかくのお客様を失ってしまう可能性があります。

QRコード決済は導入が簡単で、コストも比較的低いため、小規模な飲食店にもおすすめです。ぜひキャッシュレス決済の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

全国各地で広がる!多様なインバウンド対策事例

国内でインバウンド対策に成功している事例は、ニセコ以外にもたくさんあります。

ここでは、全国各地で広がる多様なインバウンド対策の事例を3つご紹介します。


「君の名は。」の聖地:岐阜県高山市

2016年に公開された映画「君の名は。」は、国内外で大きなヒットとなり、映画の舞台となった岐阜県高山市には多くの外国人観光客が訪れるようになりました。

高山市は、映画のワンシーンを再現したスポットを設置したり、英語版の観光案内パンフレットを作成したりするなど、積極的にインバウンド対策に取り組んでいます。


訪日外国人から絶大な人気:ドン・キホーテ

ドン・キホーテは、外国人観光客から絶大な人気を誇るディスカウントストアです。

ドン・キホーテは多言語対応のスタッフを配置したり、外国人観光客向けの商品を充実させたりするなど、インバウンド対策に力を入れています。

また、外国人観光客向けに店舗周辺の飲食店や特典情報を記載した多言語マップ「ようこそ!マップ」を配布したり、提携店で使える外国人向けポイントカード「ようこそ!ジャパン・パス」を発行するなど、地域全体を巻き込んだ対策を展開しています。


ハッシュタグやキャンペーンを活用:加賀屋

石川県七尾市の老舗旅館「加賀屋」は、FacebookやInstagram、XなどのSNSをうまく活用し、外国人観光客に積極的にアピールしています。

特にFacebookのフォロワー数は1.5万人にも達し、多くのコメントや「いいね!」が寄せられています。

投稿内容は宿泊プランや旅館の紹介、観光情報などさまざまですが、どの投稿も魅力的な写真によって多くのコメントやシェア数を獲得しています。
さらにハッシュタグを用いたキャンペーンも行うなど、日本の旅行情報を探している海外の人に積極的なアプローチを実施しています。

さいごに

インバウンド対策は、単に外国人観光客向けのサービスを提供することではありません。外国人観光客を理解し、ニーズに合わせたサービスを提供することで、売上だけでなく顧客満足度の向上にもつながります。

今回ご紹介したニセコや他の成功事例を参考に、自店に合ったインバウンド対策を実行しましょう。また、積極的に情報収集を行い、最新情報にアップデートすることも大切です。

多くの飲食店にとって、インバウンド対策は利益UPの大きなチャンスです。
まだインバウンド対策に取り組んでいない方は、今すぐにでも始められるメニューやWEBサイトの多言語化から取り組まれるのはいかがでしょうか?



弊社は国際色豊かなチームによる、自由なアイデアと確かなスキルで海外進出・インバウンドをサポートする映像デザイン会社です。

多言語メニュー作成はもちろん、プロモーションの多言語化、ホームページ制作の他、企画、撮影、3DCG、マーケティング戦略の立案も含め全て社内で行います。
各制作物を連携することで、一貫性のあるクリエイティブと総合的な効果検証・改善が可能です。
ぜひこの機会に検討してみてはいかがでしょうか。
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